MGC BERETTA 1st.Model (image 4)
イメージ 1 = 昭和40年夏の新聞記事。当時は不正流通が何百丁とか実弾何百発とか、規模が大きかった。不用品として放棄された空気銃が多いのは、そのむかし空気銃が届出不要の玩具であったことや、法改正後も簡単な手続きで14歳から所持できたため市場にたくさん出回っていたからである。
イメージ 2 = 左から MGC Beretta, MGC Commander, 復刻版(自作)コマンダー。
初代コマンダーの発禁後に出たベレッタには、疑似撃針があり、ここにコブラキャップを付けて音を出したようだ。
MGCによる改造ヒューブレーはバレルに側面からネジを入れ、その頭部を削り落として分解できないようにしてある。
ベレッタもモナカの張り合わせ部分は見えるのだが、前のオーナーがそこを樹脂などで埋めたようだ。
一連のシリーズはハンマーのリング部分に問題があり、土台の鉄材に溶接されたリングがうまくいかず、ブリーチに衝突したとき取れてしまう。たまに発掘されるベレッタやコマンダーにリング欠損品が多いのはその為だ。
また、ブリーチの全高がないからモナカの内部が見えてしまう。復刻版ではここを大きく作り、ハンマーも支点を変えて実銃風にした。
MGC Commander のブリーチを復元した時、初期型と同じように撃針を付けた。(少し自慢したい)
イメージ 3 = 左から MGC Beretta, MGC Commander, 復刻版(自作)コマンダー。
ベレッタは、亜鉛バレルに紙一枚程度の肉厚を残して深い溝が切られている。板状インサート入り。リコイルスプリングガイドを入れ忘れてしまった。
MGC Commander はスチールバレル。インサートなし。入手時はバレル欠損状態。
復刻版は真鍮バレル。これもインサートなしだが、市販品でないため法律上の規制はない。発火機構がないのだから、銃身があっても意味はない。
イメージ 4 = 昭和30年代に子供用玩具のヒューブレーをここまで改造したMGCは本当に凄い。なにしろこのヒューブレーはマガジンの入る所さえなかったのに、その内部を巧妙に削り込み、素晴らしいアイデアでボタン式マジガンキャッチまで付けたのである。
中田商店のガラスケースにこれが入っているのを見た時の、あの強烈な憧れは、50年以上たった今でも心に焼き付いてしまったままである。
今回載せることのできなかった写真は、明日頑張るつもりだ。