Beretta 1934 CMC Export Sample
サンプルとしてアメリカに送られた初期型ベレッタ1934.
このグリップはあまり格好良く見えないので、後期型に変えたのが正解だと私は思う。世の多くの人にとっては、後期型こそがベレッタ1934である。
他のモデルに比べると、これなら鉄や真鍮のマスターモデルを亜鉛で量産しても不具合が少なかったのではないだろうか。
構造が簡単であり、小部品は軟鉄を折り曲げて作る程度のものだから、強度の問題が出にくかったはずだ。Detective Special などずいぶん問題が多かったと聞く。
MGCの場合は、一部のマニアに好かれるより広く多くの人に売れる物を作るのが会社の方針だったらしく、実銃をモデルガン化する際、それに適した構造を編み出したりパーツを大型化したりといろいろな工夫があった。
それに対して、六人部氏のマスターモデルは実銃の複製品といえるほど元のモデルに忠実なので、亜鉛で作ると各所に無理の出る傾向があった。
MGCベレッタは実銃より大きく、CMC製は実銃より小さく感じられる。
しかし、今はモデルガンを持っていないから実測値で比較することができない。両方が手元にあった時は、比較することさえ思いつかなかったのである。
僅かに覚えていることは、実銃バレルがMGCのフレームに入ったことだけだ。