NON-FIRING MODEL-GUN REPRODUCTION 1968 NEW YORK USA
CMC が昔々に輸出した FRONTIER MODEL 。COLLECTORS MERCHANDISE CORPORATION というニューヨークの会社が扱っていた。頭文字を取るとCMCになるのは、自社でアメリカに独力開発した輸入会社だったのだろうか?
RMI は比較的に早くから輸出をしていてカタログもMGCの店で入手できたが、中田やCMCの製品は滅多に見なかったので、それらの製品を載せたカタログがどうして欲しかった。1970年代前半はまだイエローショックのダメージが大きく、せめて写真だけでも良いから黒いモデルガンを見たかったのである。
そこで洋書で見つけた住所に手紙を書いてみたが、返事は来なかった。きっと単発に近いくらい短期のビジネスだったのだろう。英語の手紙などもちろん書いたことがないから、辞書を片手に懸命の英作文である。昔から、学問はなくても熱意だけ人一倍だった。
当時はまだ商標権がどうこうなどと言わず、本体に堂々と COLT の刻印がある。
今はこの銃身をアーティラリーと呼ぶらしいが昔は「フロンティアモデル」と言っていて、私のように古い人間はそちらに親近感を持つ。これは箱にもFRONTIER MODELと書いてある。
他の人のブログに最近SAAがよく出ていてこちらも影響を受け、今日はちょうど窓から日が差し込んでいたのを利用して、真似したしだいである。
なんとなく画像が変だとしたら、それは網戸のせいだ。ネバダ州に蚊はいないがアパートに最初から網戸が付いていて、それを開け忘れて撮ったらこうなってしまったのである。例によっての一発撮りだから後日また撮り直すこともさほど苦にならない。
ここを閲覧している人はもう少し細部も撮ったものを見たいだろうし、あの時代ならではの金属製貫通シリンダーも価値ある一枚になると思える。
他の人達のブログ写真と何が違うかというと、私のものは黒色金属モデルガンで、しかも大昔のガス抜けバレルということだ。
黒く冷たく重い。しかも前方向からはインサートが見えないほど奥のほうにある古いタイプであることがうれしい。
更に言えば、乾燥した空気の所でいつも箱に入っていた為か今でも製造当時とさほど変わらない程度を保っている点が素晴らしい。日本でここまで出荷時の状態に近く残っているモデルガンは珍しいと思う。
唯一の問題は、勿体なくてハンマーを起こせず、CMCらしいあの金属的シリンダー作動音を楽しめないことだろうか。